主人公 | (とうとう入学試験当日! 天童君、 もう来てるかな……?) |
天童 | よっ! 久しぶり。 |
主人公 | おはよう! いよいよだね。 どう? ラストスパートの成果は? |
天童 | ああ、 死ぬ気でここまで来たからな。 待ってろよコノヤロー、大学! ゼッテー受かってやる。 |
主人公 | ふふ、 よし! じゃあ、行こうか? |
天童 | あ、ワリぃ、ちょっと待って。 俺だ。 どうした? だから! だから、 もう相手にすんなって、 あれだけ言ったろ……。 ……落ち着け。 今どこだ? ……それで、相手の数は? |
主人公 | 天童君……? |
天童 | ……わかった、すぐ行く。 俺は逃げも隠れもしねぇって 言っとけ。 …………。 |
主人公 | ……ケンカ? |
天童 | …………。 |
主人公 | 行かないよね? |
天童 | ……ゴメン。 |
主人公 | ダメだよ! だって、今から…… |
天童 | わかってる! でも……やっぱり行かなきゃ。 仲間が、捕まった。 |
主人公 | !! |
天童 | おまえら優等生から見りゃ バカもいいとこだろうけど、 俺らには大事なことなんだ。 |
主人公 | でも、天童君、 あんなに 一生懸命勉強してたのに! |
天童 | 好き放題やってきて、 やっぱ、虫が良すぎたんだろ。 ありそうな話だ。 |
主人公 | そんな……。 |
天童 | 約束は守れなくなったけど、 おまえと会えて、 俺、やり直そうと思ったんだ。 ホントだ。 |
主人公 | うん、わかってるよ……。 |
天童 | なぁ、お前はちゃんと受かれ。 いいな? 俺の分も、ゼッタイ。 |
主人公 | うん、でも……。 |
天童 | じゃあ、行くよ。 信じてくれて……嬉しかった。 |
主人公 | (天童君……) |