主人公 | (天童くん、 来ないのかな……) |
天童 | よぅ。 |
主人公 | ??? 天童……君? 来てくれたんだね! |
天童 | まぁな。 あぁ、それより…… この格好、ヘンじゃねぇ? |
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天童 | へぇ…… こんなとこに教会があんだな。 |
主人公 | うん。 この教会には、 いろいろ伝説があるんだよ。 |
天童 | 伝説? |
主人公 | そう。わたしが好きなのは、 ここで巡り合った 王子様とお姫様が、 生涯幸せに暮らして…… |
天童 | ハハハ! 王子様って、おまえ! |
主人公 | じゃあ、もういい……。 |
天童 | ワリぃ、ゴメン! なぁ、それで? 笑わないから、教えてみ? |
主人公 | ……だからね、 卒業式にここで 誓い合った二人は、 永遠に結ばれるんだって……。 |
天童 | ……そっか。 よし、待ってろ。 |
主人公 | えっ!? あ、ちょっと…… |
天童 | ダメ。 やっぱ閉まってた。 |
主人公 | もう、デリカシーないなぁ…… それに卒業式の日じゃなきゃ、 伝説にならないんだよ? |
天童 | そっか。 いろいろメンドくせぇな。 でも、そっか……。 |
主人公 | ……? |
天童 | オマエは信じてんだもんな。 よし、わかった……。 |
主人公 | じゃあね。 今日は、 来てくれてありがとう。 |
天童 | 俺の方こそ。 ……なぁ、これから受験まで ラストスパートだろ? |
主人公 | そうだね。 高校生活も、 あと、ちょっとだし。 |
天童 | 俺、もう来るのやめるよ。 おまえの勉強 邪魔したくないんだ。 |
主人公 | 天童君……。 |
天童 | 俺は大丈夫だから、な? その代わり、一緒に 受験しようぜ? ゼッテー、 二人で受かるんだ。 |
主人公 | うん、わかった。 |
天童 | うん…… じゃあ、またな。 |
主人公 | (ラストスパートか…… よし、頑張るぞ!) |