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主人公天童君……!!
天童   よぅ。
主人公良かった……
無事だったんだ……。
天童   ゴメン、
心配させたみたいだな。
主人公当たり前だよ!
もう……
その顔、あの時のケガ?
天童   もうちょっと、ましなツラに
なるまで会いたくなかったけど
今日じゃなきゃ、
伝説じゃねえだろ?
主人公うん……そうだったね。
覚えてくれてたんだ。
天童   あ、でも
ケンカにはしなかったぞ?
自分からは
手出さなかったんだ。
ホントもう一方的。ボコボコ。
だから俺、
約束、半分は守ったよ。
……なぁ、そうだよな?
主人公うん……ありがとう。
天童   ……でも、やっぱ、
ちょっとカッコわりぃな。
主人公ううん。
カッコいいよ。
天童   試験は?
上手くいったか?
主人公大丈夫だと思う。
天童   そっか……良かった。
ホントに良かった……。
なぁ俺、こんなところ、
来れた義理じゃないけど、
ちゃんと、
お前に言わなきゃな。
  
天童   お前と会った頃の俺は、
手のつけられないバカで、
毎日ケンカばっかでさ。
親もガッコーも、
周りの奴らも、
誰からも相手にされなくて、
信じられるのは
ケンカ仲間だけで……。
だからお前が
信じるって言ってくれて、
本当に嬉しかった。
まだ信じてくれるヤツが
いるって。
それで、本気になれたんだ。
自分でも夢みたいだった。
おまえさえ居れば、
何でも出来る。
俺でも、やり直せるんだって。
結局、大学は
ダメだったけどな。
主人公もう、大学は
あきらめちゃうの?
天童   あきらめない、ゼッタイ。
何年かかっても。
だから……。
なぁ、もう一度……
もう一度だけ、
俺を信じて欲しい。
来年は、必ず受かってみせる。
それまで、俺のそばにいて、
がんばれって、言って欲しい。
信じて欲しい……。
俺は……
おまえが好きなんだ。

主人公うん……
わたしも天童君が好き。
天童   ハハ……ゴメン、
なんかもうちょっと上手いこと
言いたいけど、俺バカだし。
なぁ、俺、
ゼッテー受かるからな?
おまえと一緒に大学生になる。
主人公うん、
がんばろうね。
天童   あぁ……そんで、
学生結婚とかしような?
主人公え?
ちょっと……気が早くない?
天童   そっか……
なぁ、嫌か?
主人公嫌じゃないけど……。
天童   じゃあ、決まりだ。
な?
主人公いつも、強引なんだから……。
天童   ワリぃ。
でも、しょうがねぇよ、
おまえのこと、愛してるから。
主人公天童君……。
天童   ずっと、一緒にいような。


天童   ……そっか。
うん、そうだろうな。
主人公ゴメンね。
天童   あやまんなよ。
ワリぃのはどうしたって
俺なんだから……。
おまえがいてくれたお陰で、
俺の高校生活も、
少しはまともになったんだ。
担任なんか、
俺の模試の成績見て
信じられねぇって顔してさ!
見せてやりたかったよ。
ケンカだけで
終わるはずだった、
俺の高校生活に、
希望が出来たんだ
だからさ……。
だから俺、約束、
守りたかった。
本気でやり直そうと
思ったんだ。
本当だ……。
主人公うん……。
天童   そんな顔すんな。
おまえにフラれたって、
また来年、
きっちり受験してやる。
おまえが
信じてくれたってことが、
きっと、
これからも俺を支えてくれる。
主人公天童君……。
天童   ……じゃあな、優等生。
卒業、おめでとう。


天童   イテッ。
主人公ゴメン!
キズ、まだ痛い?
天童   あ、いやべつに。
それより、今の、キスって、
つまり……。
主人公……うん。
わたしも天童君が好きだから。
天童   やっぱ……スゲェ痛い。
主人公ご、ごめん……。
天童   だから……ほら。
主人公え?
天童   ……キス、だろ?
もう一度……
今度は、ゆっくり。
主人公…………。
天童   嫌……なのか?
主人公そんなこと……。
天童   じゃあさ、じゃあ、
いいんだな?
……しても。
主人公え、ちょっと待って……
天童   待てねぇよ。
愛してるから。
 イテッ。

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